西田文郎

きれいごとを言っても、しょせん商売のホンネは
「売りつけよう」にあると思われがちです。

もしあなたが優秀なビジネスマンになりたいなら、
この「売りつけよう」を、
「喜ばそう」に置き換えてください。

というのも、商売の相手はお客さんの「脳」です。
財布ではありません。
お客さんの脳、ユーザーの脳、消費者の脳、取引先の脳…。

あなたの商品やサービスに対して、また店や会社に対して、
さらには自分という人間に対して、
その脳をいかに「快」にするかの競争がビジネスであり、
商売なのです。

脳が「快」になれば、心も財布も自然と開くのです。

相手の脳を「快」にすることを、
世間では「喜ばせる」と言うのです。

「売りつけよう」にあるのはテクニックだけです。
しかし「喜ばそう」とすれば、イヤでも相手のことを考えます。

どうしたら喜ぶか…
それを追求するエネルギーがわいてくるのです。

なぜなら人を喜ばせると自分も嬉しくなる。
それが人間です。
仕事が深化し、質的に高まり、広がりも生まれるのです。

自分勝手な人は、自分さえよければいいと
自分のことしか考えない。
自分本位な人だ。

その反対が相手本位の人。
相手の喜ぶことをまず先に考える。

自分本位から相手本位になるには…
「売りつける」から「喜ばせる」に。

それは相手を、「驚かせる」、「感動してもらう」という
サプライズも同じ。

仕事が面白くない人、仕事が深まらない人は、
人を喜ばそうと考えないから。

自分の損得だけを考えている人は、まわりから好かれない、
くだらなくて、面白くない人間。

「人を喜ばせると自分も嬉しくなる」
このことを忘れていけない

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より